とても繊細な恋愛小説が発売されます。
どれだけ仲の良い友人でも相談しにくいことはあると思います。家族のこと、仕事のこと、恋愛のこと。私の感覚がおかしいのだろうか?と思うとなかなか言いにくいですよね。仕事に関しては環境を変えるなり自分が行動を起こせば変わるかも知れません。家族のこと、恋愛のことは、相手がいることなのでなかなか難しいです。
主人公の光は家族のことで。木綿子は、恋愛のことで。お互いに抱えているものがあります。変える必要はないのかも知れません。が、2人は変化を求めて試行錯誤していくのです。その姿がとても繊細で、そして絹のような強さも感じます。木綿子と同じような悩みを抱えている人は少なくないと思います。ぜひ手にとってみてくださいませ。
ヨルノヒカリ
畑野智美
中央公論新社
嘉納 芙佐子
リブロ 江坂店