この表紙を見るたび、夏休みの昼下がりに父と小さな妹と3人で自転車に乗り、毎週のように図書館に行ったことを思い出します。
主人公であるクリーニング屋の“わかったさん”は、小さなワゴンに乗って毎日配達に行きます。「気を付けて行けよ」「間違えて届けちゃだめよ」という両親の心配に対していつでも「わかった。わかった。」と空返事。そんなある日、配達の最中に不思議なことが起きます。
「いつものお客さんとそっくりなのに…?!」いつの間にか足を踏み入れたファンタジーの世界。そこで楽しいお菓子作りのレッスンが始まります。
わかったさんのシリーズは全10巻。作品に登場するお菓子のレシピは詳しく描かれているので、実際に作ることもできます。本を読む楽しさや、次はどうなるんだろうという読書のワクワクを教えてくれた思い出深い一冊です。
わかったさんのクッキー
寺村輝夫/永井郁子
あかね書房
本体900円
東海エリアの魅力発掘ウェブマガジン「HIROBA!」より
渡會
Carlova360名古屋店