ふるいせんろのかたすみで | NICリテールズ株式会社
NIC RETAILS
2021年01月19日

ふるいせんろのかたすみで

お金がじゅうぶんあって
なにしてもいいよ
って言われたら
どうする?

と まわりの人に
きいてみることがあります

スキなミュージシャンのライブを
いっしょにまわって
ライブのあいまに
その土地のおいしいものを食べたい

とか

ゲーム感覚で
株に投資したい

とか

スキなだけ
古文書の研究して
論文書きたい

とか

アイルランドの図書館に行って
世界一美しいと言われる本をみたい

とか

お店を休んで
スペインの街のバルで
働いて
その土地の人たちと
バルの空気を感じたい

とか いろんなこたえがかえってきます

わたしなら

娘のスキなF1の
世界中でそこだけ夜に開催されるという
シンガポールグランプリをみるまえの
娘の買い物待ちに
ホテルのカフェで
次はモナコかなあなどと
おもいながらのんびりする…

でしょうか

この物語のなかの
つましいくらしをしていた人たちが
たくさんのお金を手にして
どんなふうに変わったかをみると

しあわせそうだったり
あんまりそうはみえなかったりします

それで
自分のほんとうに望んでいること
したいことはなにか
わかっている人が
ステキにみえるなあ

そしてそのよろこびを
だれかとわけあうことが
できたら
なおさら
それは豊かな人生なのかも…
という気がしました

キーピングの独特なタッチで
描かれる
バラやポスター
ソファや壁紙をみていると
ビターチョコのような
味わいだなあ
とうかんで

ふと
スペイン語で
ピエロをあらわす名のbarで
ときおり
カウンターに座って
レモネードをのみながら
大人なふりをするわたしを
やさしくむかえてくれる
音楽と絵がスキな
マスターに
二月に もっていこう

そんなふうにおもって
うれしくなりました

ふるいせんろのかたすみで
チャールズ・キーピング/ふしみみさを
ロクリン社

山口 敦子
リブロ 新大阪店

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