ずいぶん前
四半世紀前ぐらいでしょうか
はじめて東京に行ったとき
原宿駅から歩いて青山あたりの
洋書の専門店を訪れました
そのお店は絵や写真の本が
たくさん並んでいました
そのなかで
ふと目について
スキかも…
とおもった画集を自分のために買いました
それからその本をかかえて
近くのフランス語で
屋根裏という名前のカフェに入って
カフェオレ(なんかちがう名前でした)
をたのんだら
グラスにはいったコーヒーとミルクが
きれいに二層に分かれていて
口にいれるときに
いっしょになるみたいな感じで
びっくりしました
そんなふうにして
みたのが
サンペの本でした
プチ・ニコラのシリーズを読んだとき
あ あの絵の人だ…
とおもって うれしくなりました
これがフランス的なのか
よくわからないのですが
とにかく
わんぱくなおとこの子たちの物語です
でも
ただはちゃめちゃな
いたずらばかりというわけでもなく
子どもも大人も
こんなふうに感じたり
心がうごいたりするよね
って
ハッとします
そして
ケピ帽とか
パン・デ・ビス
白ブーダン
という言葉が出てきたり
カラスとキツネに
でてくるのは
ロックフォール・チーズか
カマンベール・チーズか
と言いあったりします
物語はもちろん
サンペのさし絵もたのしい
元気になる一冊です
Bonjour! プチ・ニコラ
サンペ/ゴシニ
世界文化社
山口 敦子
リブロ 新大阪店