直木賞受賞作品が発表されましたね!普段、歴史小説を読まないので、この機会にと思い、『塞王の楯』を読んでみました。
きっかけは作者の今村さんの経歴です。元々、ダンスのインストラクターをされていたそうで、興味が湧きました。作家とインストラクター。作家さんは黙々と机に向かっているイメージがあり、インストラクターは絶えず動いているイメージがあります。真逆の転身をされているのですね。そこにすごくそそられました。
実際に書籍を手にとってみて、歴史小説初心者には、ハードルの高い分厚さかなと怖気づきそうになりましたが、読み始めてみると、読みやすくて。私のように歴史に詳しくなくても楽しめます。そして、情景が浮かびやすく、世界観に引き込まれました。誰にも崩されない石壁とどんなものも撃ち抜く鉄砲と言う真逆のもので、目指すところは同じ青年たちの熱い戦い。読みながらこみ上げてくるものがあります。
そして、1月26日頃には芥川賞受賞作品の『ブラックボックス』
塞王の楯
今村翔吾
集英社
嘉納 芙佐子
リブロ 江坂店