トリアージ

今年の夏は、規制のない夏となりました。とは言え、コロナ前のようには遊べなかった方も多いかと思います。

“トリアージ”名前を聞いたことがある方もいらっしゃると思います。災害現場などで、傷病者の搬送順位、治療の順位が判別できるように、色で表すものです。まさに今、お医者さんや看護師さんが行ってくれていると思います。救急車が足りなくなっていたり、病院にたどり着くまでに時間がかかってしまったりと、ニュースでも聞くことがあると思います。

お医者さんは心を削ってトリアージをされているんだろうなと。自身はつらいし、早く治療してもらいたい。でも年齢が若く基礎疾患もないとなれば、「もう少し頑張って！この方のほうが危ないんです。」と、他の方が優先されます。お医者さんや看護師さんは選択を迫られることにより、体力だけではなく、精神面でも削られているものが多いんだなと、この本を読んで改めて思いました。

書いてあることは、とても大切なことで、知ってほしいことです。すごく重く感じますが、作者さんが読みやすく書いてくださっているので、手が止まることはありませんでした。

トリアージ
犬養楓
書肆侃侃房