青の刀匠

ポプラ社からもうすぐ最高に熱い小説が発売されます。父子家庭の主人公。とある日火事に巻き込まれしまい、お父さんは意識不明に。自身はと言うと、遠戚にあたる刀匠の元に引き取られる事に。やりたいことが見つからないまま進学をどうしようかと。その事で父親と口論に。そんな中起こってしまった悲劇でした。

大人でもやりたいことが分からないことが多いし、分かったとしてもできるとは限りません。やってみたら何か違った。と思うことも多々あります。転校先でも色眼鏡で見られることが耐えられず通うことができません。なので、やりたいわけではない刀作りの手伝いをすることに。そこで何に出会うのでしょうか。あらすじを読んだときに女性の刀匠と出会うと書かれていたので、ほろ苦い青春小説かなと思いましたが、ほろ苦くはなく、焦げるぐらい熱い小説でした。“こんなこと、やることに意味があるのか？”1度は思ったことがあるのではないでしょうか？同じことを繰り返して、細々した作業ばかりして、と。

こんなことがしたい訳じゃないのにってふてくされたことがある方はぜひ読んでほしいです。将来専門的なことがしたいのに、親は普通科に行けという！分かってくれない！その学校に行く意味なんてあるの？って進学で意見が対立した学生さんにもご両親にも読んでほしいです。意味の無いことないなんてない！なんてかっこいいことは書いていません。本人にとって意味の無いことはないだろうし、その経験が将来にいきるとも限りません。でも、意味がなくてもやることの答えが書かれていると、私は感じました。

青の刀匠
天沢夏月
ポプラ社