タイトルに惹かれて読むことに。都会に疲れた女性がとあるスナックでママと出会い、そのママと一緒に暮らし始めてぬか漬けを作る。そしてバーのお客さまたちもそのぬか漬けに救われて、ほっこり心が温まるような物語だと思っていました。これは勝手な私の想像です。
実際はそんな優しいママは出てこないし、登場する女性は個性豊かです。ほっこりする暇もなく騒がしい物語ですが、めちゃくちゃ楽しかったです。口の悪い罵り合いにお互いの距離の近さを感じ、素直じゃないところが微笑ましかったです。
途中でなんとなく匂わせる雰囲気があり、まさか…いや、そうだよね。そういう事だよね。ってドキドキさせられます。でもちゃんとオチがあり、そこもまたおもしろかったです。年末年始のひと笑いに、いかがでしょうか。
今夜、ぬか漬けスナックで
古矢永塔子
小学館
嘉納 芙佐子
リブロ 江坂店