本屋大賞ノミネート作品の紹介です。表紙のデザインが独特で、一体何の本だろう?というのが第一印象でした。この本は、なんの本でしょうか?が最初のクイズですね。
とあるクイズ番組の決勝で、問題が読み上げられる前に解答して正解するという神業を成し遂げました。これはヤラセなのでしょうか!?ヤラセにしてはボタンを押すのが早すぎると疑い、ではこれはヤラセじゃないとしたらどんなトリックなのかを導く小説です。誰も死なないと言う点では平和なミステリー小説です。ただ、答えを出す推理は読み手側も一番頭を使うと思います。淡々と進むようで、でも主人公のクイズへの熱さが伝わるお話でした。
他の本との違いといえばお得感でしょうか。少し雑学が学べて、クイズ番組の解答者たちは何故あんなにも早く押せるのか?を教えてくれます。この本を読み終えてからクイズ番組を観たら、楽しみ方が増えそうです。
君のクイズ
小川哲
朝日新聞出版
嘉納 芙佐子
リブロ 江坂店