「リブロプラス」というチェーンは、2018年に「リブロ」「あゆみBOOKS」「オリオン書房」の屋号を持つ3社が統合してできた経緯がありまして。私はその中の「オリオン書房」出身の者ですので、当初からあゆみさんの「攻めに攻めた」作品チョイスに感服していたものです。
主たるマンガランキングに名前が挙がりながらも大賞ならず、的な作品にスポットを当てたり、と思えば他がノーマークの作品が大賞にひょいと選ばれていたり。『夕空のクライフイズム』からの『百万畳ラビリンス』への流れなんて唸りますわそりゃあ。「マンガを愛するマンガ好きが選んだマンガ好きのための賞」として、当時の所属店舗の売場づくりの参考にさせていただいておりました(あくまでもこっそりと)。
そんなこんなで勝手に注目しておりましたところに、降って湧いたような「統合」の話。なので、2019年の第6回以降は「リブロプラス」全店舗の従業員で選んだ「あゆみCOMIC大賞」のラインナップとなっております。確かに微妙な変化がありますね(若干まるくなりましたか?)。とはいえ、その年の「オススメ」というところに関しては、間違いなく、自信をもって!お伝えしております。
2013年第1回開催当時の「あゆみBOOKS」コミック担当者の皆様ではじめた「チェーンで選んだイチオシ作品を推すぞ!」という心意気をリスペクトしつつ、今後の「リブロプラス」の文化としてつなげていければ…、と思う次第でございます。つづく。
池本 美和
商品部 BOOKグループ