今回は2回目だったのですが(前回は地元なのに行った事ない!が行動の理由)めちゃくちゃ楽しみました!
一番の目的は現在展示中の【SF短編原画展】を観たかったからです。ここまで気持ちが昂ったのはお店にいて次々と刊行される書籍たちが気になったからです。『S‐Fマガジン2023年06月号』藤子・F・不二雄のSF短編特集、現在シリーズ刊行中の『藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス』、ドラマも放映されていますね。中でも『ミノタウロスの皿』の原稿が展示!これは行かねば!となりました。
『ミノタウロスの皿』は藤子・F先生の作品では傑作と話題になり、収録文庫は書店では何度となく平積みにされている書籍です。ドラえもんが代表作となっている先生。こんなシニカルな一面もあるの!と知らないでいた自分に、なんて!もったいない!と思ったものです。
今回はSF作品。出来ればなるだけ偏った考え方はしたくないな、と思っているのですが。長く生きていれば思考回路がカチカチにかたまってしまい案外気づかなくなっていたりする。難しいものです。そんな中、以下の作品たちは問題提起が多く、考えさせられるものばかりでした。
『ミノタウロスの皿』『じじぬき』『旅人還る』『定年退食』などなど。
びっくりする事ばかりでした。価値観のパラドックス!先生がずっと仰っていた「S(すこし)F(ふしぎ)」どころではない!
まるで今現在を示唆する、いや、これから先も含めて。予見しているものばかり。
すごい…すごすぎる…さすがドラえもんの生みの親。
展示作品も含めて帰ってから改めて作品集を読んで『流血鬼』に至っては、このかわいい絵柄からは想像もできない展開に、素晴らしい作品を生み出してくださりありがとうございます!でした。
ミュージアムは展示以外もとても楽しい場です。先生のあゆみも含めて。たくさんのキャラクターたちとふれあえ、子供たちが楽しめるように設計されており。もちろん大人たちも大満足です!
特におすすめしたいのはミュージアムカフェ。そう!あの作品のアレ!が食べられてしまう。まさか!大人になって食べられる日がくるなんて!(これはますますもっと未来に作品通りのものが生み出されるかも)
6月はなんとジャイアンの誕生日!(ご存知でしたか?)なのでバースデーメニューがあったので食べました!プレートの中にもジャイアンらしい物語が含まれていてやはり楽しくて仕方なかったです。あ、もちろん、とっても美味しかったです。
他にも、はらっぱがあり、どこでもドアやピー助達にも会えます。
あ、展示の途中では、あの人…にも会えます…
また上映会もありミュージアムだけのオリジナル作品も観れちゃう!
ドラえもんといえば!
どらやき!売ってます!
暗記パン!も、売ってます!
テンション高くなる書店員。
と、楽しいだらけで1日を過ごせます。
作品を楽しんで。そして考える。藤子・F・不二雄ミュージアムは本当に素敵なところです。色んな世代の方が楽しめ。発見があります。何度も行きたくなります。
企画展示は長期的に(作品の入れ替えはありますが)行っているようなので、あぁもう終わっちゃった、という見逃しが防止出来そうです。手描き原稿の美しさ緻密さにはため息ばかりがでます。またミュージアムに訪れる前の登戸駅からもとっても楽しいので、行ってみよう!と思われましたら、是非是非、色々探索してみてください!
202306
☆ショップでは全作品の購入が可能ですが「やっぱりあれ読みたいな」と帰宅後に思ったら是非リブロチェーンでご注文くださいませ!お待ちしております。
私も帰ってから『SFシリーズ』『チンプイ』熟読中&取り寄せ中です。
☆展示では音声ガイドもあります。スマホとイヤホン(これ!重要!)も持参されるともっともっと楽しめます!
河又 美予
リブロ 汐留シオサイト店