もっと悪い妻

お隣のご夫婦が、よく挨拶するおじさんが、実はこんな人かも知れない。と思えるような身近に感じる主人公たちでした。巻き込まれたら面倒くさそうだけど、話を聞く分には楽しめるような、程よいリアリティを味わえます。

タイトルを見ると、不倫をしている妻、束縛の強そうな妻、浮気をされて、仕返しを考えてそうな妻…など、色んな妻が思い浮かびます。あなたの思い浮かべた悪い妻は出てくるのでしょうか？

短篇集なので、どんな悪い妻なのかな？と答え合わせのような感覚で読み進めると、また普段の読書とは違う楽しみ方を味わえます。ぜひ手にとってみてくださいませ。

もっと悪い妻
桐野夏生
文藝春秋