少し前に
こけしがかざってある喫茶店で
久しぶりに会った友だちと
娘の話をしていて
小さいときに
たくさん話しかけたり
いっしょにたくさん絵本読んだりしたから
あんなに なに言っても
うまいことかえしてくる
娘に成長したんかなあ
と言ったら
友だちは
それはちがうよ
と言いました
わたしが
そうなの?
と言ったら
うん
わたしも娘たちにそんなふうにしたけど
あなたの娘さんみたいじゃないし
姉妹におんなじようにしたけど
ふたりは全然ちがうように成長したから
それはもともと
あなたの娘さんが
持っていたものだとおもうよ
と言われて
わたしは
そうなんだ!
ってびっくりしました
そうして
娘の持ってるものを
なるべくこわさずに
ここまでこれて
ほんとうによかったなあ
って胸がいっぱいになりました
自分がだれかの親になるなんて
とんでもないな…
とおもっていたわたしは
娘が生まれて
全然どうしたらいいのかわかりませんでした
そんなとき
佐々木正美さんの本にであいました
そのなかに
こどもの望むことをしてあげてください
たとえば
今日の晩ごはんになにが食べたいかきいて
それをかなえてあげるというようなことです
みたいにかいてあって
これならできる気がする…
とおもって
ものすごくホッとしました
いまあらためて読んでみると
子どもと親というのも
ひとつの人間関係にほかならない
ということです
だけれど
子どもとは…
親とは…
とアタマで考えてしまって
それにあてはめようと
無意識に一生懸命になってしまいます
子どももひとりの個性を持った人間なら
親もそうで
そこでなんとか
いろんなことに折り合いをつけて
やっていくことになります
娘が幼稚園ぐらいのときから
ときおり
対等に話してるね
と言われることがありました
わたしにしたら
自然なことだったので
そうなんかな…
という感じでした
いろんなことが欠落している自分のことを
棚にあげて
娘にいろいろ注文?する気には
なれませんでしたから…
ちいさなころ
ひとつだけおねがいしたのは
おかあさんが
ストップ!
と言ったら
とまってね
ということぐらいでした
(犬のしつけについての文章で
犬には やめ!をきかせることがなにより大切で それはあぶないものを食べたりしたときにとめなくてはならないから…
とあって
なるほど…
とおもったのでした)
娘はちゃんと
それをまもってくれました
いつか娘と話していたとき
えー 子どもさんがいてはるんですか
見えない
って たまに言われるねんけど
そうなんかな
と言ったら
うん
おかーさん
無責任な感じやからな
と言われて
(しかも即答…)
えーっ
自由な感じやから
とかじゃなくて?
と言ったら
それは よく言いすぎ!
と言われて
はー わたしって無責任な感じやったんや…
としみじみしました…
そんな?わたしのそばで
彼女は たのしいステキな娘に成長しました
あのとき 佐々木正美さんの本に出会えて
ほんとによかったなあ
とおもいます
子どもといるのに
疲れてしまったら
佐々木正美さんのお話を
よんでみてください
ちからがぬけて
いままでより
もうすこし
子どもといる時間を
楽しめるようになるでしょう
子育てのきほん
佐々木正美
ポプラ社
山口 敦子
リブロ 新大阪店