このおふたりのドキュメンタリーを
知らない人には
読みにくい名前の駅から歩いて
小さな映画館に観にいったことがあります
きらきらした
いわゆるスローライフみたいな
ぼんやりしたイメージを
持っていたのですけれど
全然ちがう風で びっくりしました
あらためて おふたりの物語を
読んでみると
ちゃんとそんなふうに
言っておられるなあ
って しみじみしました
このおふたりの暮らしは
世の中の大きな流れへの
スイートリベンジなんだなあ
とおもいます
こんな暮らしをまねることは
とても とても
できませんけれど
チャーミングなおふたりの
文字通り地に足のついた言葉から
うけとることができるものが
少なくないように感じます
「買うものは好きなもの、
いいものを慎重に選ぶようになりましたよ。
間に合わせのものではすませず、
買えるまで気長に待つ。
そう、ときをためる暮らしでね。」
という英子さんの言葉は
目のまえのことを楽しみながら
未来に希望をもつ
ということの気がします
いま自分のいる場所にある
豊かさに気づく
そしてそのさきに
光をみいだす
それはわたしにも
できるかもしれないな
そんなふうにおもえて
うれしくなりました
ききがたりときをためる暮らし
津端英子 津端修一 水野恵美子
自然食通信社
山口 敦子
リブロ 新大阪店