いつかミュージシャンの方のラジオ番組に
石川直樹さんがゲストでお話されていて
石川さんの写真て
風景に自分が
よっていってる感じがするんですよね
そうなんです
この地球の風景は広大すぎて
ぼくはそこに行って撮らせてもらう
みたいな気持ちです
そんなような会話がありました
作品をみて
ああこの写真家は
風景によっていってるなあ
って おもうんだ
アーティスト同士の会話って
すごいなあ
とおもいました
この本を読んでみると
リアルなデスゾーンを経験したり
いつ命がなくなっても
おかしくない環境や状況に
飛びこんでいって
「生きている実感」で
喜びがあふれる…とは
この世界には
いろんな人が
いろんなことを求めて
あるいは求めずに
生きているんだなあ
としみじみします
「冒険家という肩書きに違和感を抱く」
という
石川直樹さん
「現実に何を体験するか、
と これだけのことに挑みながら
きっぱり言われています
わたしはふと
この世界に敬意をもつ
とか
自分はどんな環境にいても
地球にいる小さな存在だ
と意識する
みたいなことがうかびました
この本を読んで
わたしも
チョモランマに登りたいなあとかは
さっぱり(!)おもわないのですが
わたしの
生きている冒険とはなにかを
あらためて
考えてみようかな
とおもえました
さまざまな写真のなかで
聖地を巡るものに心ひかれましたから
わたしの冒険への小さな鍵が
そこに
あるのかもしれません
そんなふうに
この本を手にとった
あなたの冒険をみつける
ヒントがこのなかに
あるかもしれません
いま生きているという冒険 増補新版
石川直樹
新曜社
山口 敦子
リブロ 新大阪店