“やり直せるから、少年なんだよ。”の言葉が印象的でした。罪を犯した少年たちと調査官のお話です。殺人犯は13歳。刑事未成年で法律では裁けない年齢です。ただの殺人ではありません。動画配信をしながら、腕を焼いたり、指を潰したりなど、残虐な方法で殺していきます。
何故、その方法を選んだのか?何故、その人たちは、殺されたのか?犯人の動機や更生できるのかも気になるところですが、加害者側と被害者側の兄弟は同級生。同じ学校のクラスメイトなのです。
加害者側の、と書きましたが、ここが少し複雑でして…。本当にどんな少年でもやり直せるのでしょうか?調査官たちは少年たちの心に触れることができるのでしょうか?一気読みしてしまうほど引き込まれる作品でした。
不可逆少年
五十嵐律人
講談社
嘉納 芙佐子
リブロ 江坂店