森村さんは新書も書くんだ。って
何気なく手に取りました。
私の読書好きは両親譲りで
母と父がよく読んでいたのが
森村誠一さんと松本清張さんの著書でした。
辛い境遇に立たされたときに
止まない雨ない。
と、例えることがあります。
その表現を森村さんは
暗い暗いトンネルと書いていました。
トンネルは待っていても終わりません。
自分の足で進まなければ終わりは
見えてきません。
前なのか後ろなのか
方向すら分からないトンネルで
表現するところに
森村さんの強さを、人柄を感じました。
新書は少し堅い文章で
読みにくいイメージがありますが
森村さんのは
まるで隣で語りかけてくれるような
温かさを感じる1冊です。
老いる意味
森村誠一
中央公論新社
嘉納 芙佐子
リブロ 江坂店