先日『夜市』を読み終えたので、早速『白昼夢の森の少女』を読みました。こちらも短編集になっていたので読みやすいです。
読み始めた時は、“なんでホラー文庫から出ているのだろう?”と不思議でした。ファンタジーではありませんが、不思議な世界の物語なので、怖いのかしら?って、少し疑問に思いました。しかし一話読み終わっては、余韻に浸ってたら、違和感を感じ始めました。
もし空飛ぶ魔法の船が頭上に現れたらどう思いますか?夢がすごくありますよね。でも降りられないとしたら?本当に、絶対にそんな船はないとは言い切れません。降りれないので、伝える人もいないのですから。と思い始めると、お化けが出てきたりするよりよほど怖いなと。ジワジワとくる怖さを求めている方に、ピッタリの1冊かと思います。
白昼夢の森の少女
恒川光太郎
KADOKAWA
嘉納 芙佐子
リブロ 江坂店