中山七里さんの犬養隼人シリーズ、第5作目が発売されました!映像化もされた作品なので、読んだことがなくても知っている方は多いかなと思います。めちゃくちゃおもしろいです。
このシリーズ、登場人物だけが同じじゃないのです。一貫してテーマも同じなのです。一人の作家さんから生み出された登場人物たちとは思えないぐらい、考えが豊かで、色んな思いや葛藤を知ることができます。命と医療がテーマの作品なのですが、この登場人物たちはどう答えを導き出すのかが、とても楽しみです。
この作品に関して言えば、「臓器移植は本人の同意があればしていいのではないか」というところでした。現実でも、ドナーが見つからずに海外まで手術をしにいかないといけないことが多いです。日本と海外の差は何なんでしょうか。文章にするととても重いテーマです。作品の中でも重く取り扱われていますが、それを読みやすくしてくれているのが、中山さんのすごいところです。
リブロ 江坂店では、NHKテキストなどの雑誌はもちろん、文庫本など不定期のシリーズものも定期購読ができます。発売日当日に慌てて買いに行かなくても、取り置きしますので安心ですよ。
カインの傲慢 5
中山七里
KADOKAWA
嘉納 芙佐子
リブロ 江坂店