きみに「ただいま」を言わせて | NICリテールズ株式会社
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2022年09月21日

きみに「ただいま」を言わせて

タイトルが気になりました。“言わせたい”なら願望が表れているんだなと。“言われたい”も願望が表れていますよね。でも、“言わせて”は何となく違います。少し強迫的なものを感じました。無理矢理ではないとしても、相手は言いたくて言っているのかどうか怪しい雰囲気を感じます。言わせているとしたら、気を使わないといけない関係なのでしょうか。

この小説はとある夫婦と、奥様の幼馴染の娘さんと、猫1人のお話です。作家さんが、猫も1人と表していたので、あえて、1人と書かせてもらっています。血のつながりのない4人のお話です。

“気を使う”と言うと、相手に遠慮をしている、顔色を伺っていると言うイメージがあります。何となくマイナスなイメージがあるのですが、自分が幸せになるなら気を使ってもいいんじゃないかと。親しき仲にも礼儀ありを、分かりやすく見せてくれます。

主人公の女の子が小学生から中学生になる頃なのですね。この時期のお子さまは反抗期に入る子もいるかと思います。親の言うことにはとりあえず反発したくなる多感な時期です。櫻いいよさんの本は表紙のイラストが可愛らしく、リブロ江坂店では大人よりお子さまが購入されることが多いです。当店はQuoカードPayも利用できますので、現金をどれぐらい持たせたら良いのかなどの不安も軽減されるので、ぜひお子さまに購入するところまで1人で体験してもらってはいかがでしょうか。自分で選んだ本を「お願いします!」と、レジに差し出してくれるお子さまの緊張感と高揚感を、いつも微笑ましく感じます。

授業でも教えてくれない、聞きたくても聞き方が分からない大切なことを、本は教えてくれます。そして大人が読むと、ハッと気付かされることも多いです。ぜひ手にとってみてくださいませ。

嘉納 芙佐子
リブロ 江坂店

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