Twitterでオススメされていたので、気になって手に取りました。読み始める前に「ユリゴコロ」を辞書で調べてみました。そんな単語はないのですね。では「ユリゴコロ」とは、なんだろう?と思いつつ、読み進めていきました。
“ごころ”を勝手に“心”と変換していたので、ミステリーとはいえ、最後は感動するのかな?ほっこりするのかな?と軽い気持ちで読み始めましたら、裏切られました。軽い気持ちで読み始めて良いものではなかったです。
段々と疑心暗鬼になってきます。登場する女性全員を疑ってしまいます。でも、それも女性と思わせといて、実は…など、とりあえず、全員が怪しく感じてきます。私が読みながら感じたゾクゾク感は、ミステリーというよりホラー要素が多い気がしました。この少し気温の下がった秋夜にピッタリの本です。
ユリゴコロ
沼田まほかる
双葉社
嘉納 芙佐子
リブロ 江坂店