みどり町の怪人

その町に伝わる怖い話ってありますよね。みどり町では20年前に赤ちゃんとお母さんが殺されるという事件がありました。荒らされた様子もなく玄関の鍵はかかったまま。犯人はどこから逃げたのでしょうか？今も捕まっていない犯人はみどり町の怪人としてずっと語られています。怪人は女性か子どもを狙うそうです。夜中に３丁目の墓地辺りで、見た！と言う人が多いです。自転車に乗っていて、猫背だそうです。

本の表紙もみどり色で、何となく寂しげで、でも何となく引き寄せられるデザインです。最初の主人公は恋人とみどり町に引っ越してきた女性です。次は子どもたちなど、町の住人たちの短編になっています。

この小説の難しいところはこれ以上説明するとネタばらしになってしまうところです。ミステリー好きでも、そうでなくても楽しめます。どんな展開がまっているのか、どうぞドキドキしながら読み進めてくださいませ。

みどり町の怪人
彩坂美月
光文社