ちょうど主人公たちと同年代なのですが、読んでいて耳が痛くなりました。本のテーマは「結婚」です。なかなか出会いがない人、結婚する気がない人、結婚しようと思ったけど踏ん切りがつかなかったなど、結婚しない理由は様々です。
私自身もよく、結婚しないの?と聞かれます。学歴や収入、身長など特に選り好みをしているわけではありません。これ、独身の方がよく言いますよね(笑)でも本当にその通りだと思います。相手にすごくハードルの高いものを求めているわけではないのです。では何を求めているから結婚できないのか?この小説はその解答が書かれています。
そして、腑に落ちました。だから私は独身なんだなと。男性より女性の方が現実的で、将来の設計を組み立てているなと思いました。そして男性は、結婚=責任が増えると思っている方が多いのかなと思いました。お付き合いしている女性がいたら、その方に結婚のタイミングを任せたほうがうまくいくような気がします。
傲慢と善良
辻村深月
朝日新聞出版
嘉納 芙佐子
リブロ 江坂店