謎掛鬼　警視庁捜査一課・小野瀬遥の黄昏事件簿

たくさんの本が出版されているので、自分の好みに合うもの、合わないものがあるのは当たり前です。皆さんは自分の好みに合わなかったものを、友人に貸したり、または借りたりしたことはありますか？今回紹介する『謎掛鬼』は、ミステリー小説と思い読み始めてみたら、途中からガラリとテイストが変わるお話です。こちらの本は友人が貸してくれたのですが、イマイチ合わなかったみたいです。その旨を聞いた上で読み始めました。

私はどんな結末を迎えるのだろうと楽しみながら読み終えました。普通の人が行けない黄昏派出所。そこに唯一行くことができる新米刑事さん。何故彼女は行くことができるのでしょうか。そして黄昏派出所は一体どこにあるのでしょうか。

このサイトで紹介させて頂く本は、私がおもしろかった！と思うものばかりです。ですが、自分に合わなくても、読み手が変われば楽しめるものかも知れません。今回友人が本を貸してくれたおかげで新しい本と出会えました。そして物語の内容だけではなく、友人はこの辺りから合わなくなったんだろうなと、好みの分かれる箇所を探す楽しみも知りました。普段の読書より楽しみ方の幅が増えて一石二鳥でした。

謎掛鬼　警視庁捜査一課・小野瀬遥の黄昏事件簿
沢村鐵
双葉社