レモンと殺人鬼

日々たくさんの本が発売されています。目移りしてしまってどれから読もうかと迷うことが多いのですが、そんなときは本屋大賞など賞を受賞した作品を手に取っています。今回は『このミステリーがすごい！』大賞の、文庫グランプリ受賞作品を読んでみました。

ミステリーでどんでん返しはよくあります。ただどんでん返しをし過ぎると話がちんぷんかんぷんになるので、どのタイミングでどう返すかで作品のおもしろさは変わってくると思います。

『レモンと殺人鬼』はそのどんでん返しのタイミングが絶妙で、だんだんとにやけてしまいました。内気な姉と活発な妹と言う設定の奥深さ。関わる人たちの距離感などが、後々すごく気持ちいいぐらいに解明されていきます。このミステリーは本当にすごかったです。

レモンと殺人鬼
くわがきあゆ
宝島社