月曜日の抹茶カフェ

『木曜日にはココアを』と同じ“マーブル・カフェ”が舞台となっています。

カフェの定休日はオーナーの気まぐれで色んなイベントが催されます。せっかくのイベントなのに告知はありません。偶然、たまたま、通りがかったら…、そんな運命の出会いを大切にするオーナーです。その運命の出会いが描かれているのがこの『月曜日の抹茶カフェ』なのです。

ポロポロと涙が溢れるほどの感動は、私は感じませんでしたが終始ウルウルとしました。どの物語も心がとても温まるのです。自分はツイていないと嘆く女性、おばあちゃんが大好きなのに素直になれない女の子、少し不器用な男性など、どの物語も微笑ましく優しい気持ちになれます。

『木曜日にはココアを』を読んでいなくても十分に楽しめる作品です。あらすじに書いていなければ気にならないぐらい前作は関わっていません。なので抹茶カフェが気に入ってくださったら、ココアも読んでいただければなと思います。ぜひ手にとってほっこりとしてくださいませ。

月曜日の抹茶カフェ
青山美智子
宝島社文庫