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    【連載】 リブロプラスとは何か(1)
2019年08月16日

「昔のリブロ」ではなく、現在進行形の話をしよう。
【連載】 リブロプラスとは何か(1)

7月、この会社の公式サイトが新しくなった。店舗の基本情報や、商品紹介、イベント告知等、一通りは揃った。ただ、会社概要の中に「沿革」がない。

株式会社リブロプラス。2018年9月、株式会社リブロ、万田商事株式会社、株式会社あゆみBooksの3社が合併して誕生した。書店事業の屋号だけでも、リブロオリオン書房あゆみBOOKS文禄堂よむよむPAPER WALLパルコブックセンターCarlova360文喫、9つのブランドを展開している。それぞれにそれぞれの歴史と経緯があり、簡単には語れない。よって「沿革」は省略された。

私は、3社のうちリブロの出身である。1995年に大学を卒業して新卒採用で株式会社リブロに入社。以来、6つの店舗で働いたが、屋号は全てリブロだった。その立ち位置を明らかにしたうえで、リブロがリブロプラスになったことの意味、あるいは、この書店の集合体がそれぞれに積み上げてきた実績をどう評価し、それをこのあとどのように生かしていくのか(生かしていくべきなのか)について、少し考えてみたい。尚、このテーマについて、私が語りを独占するのは正しくないし、おもしろくない。別の視点から、別の論考が(できればこのLIBRO PLUS BUZZという新しいメディアに)登場することを期待する。

リブロの歴史については、かつて在籍したメンバーが本に書いて出版している。田口久美子『書店風雲録』(ちくま文庫)、今泉正光『「今泉棚」とリブロの時代』(論創社)、中村文孝『リブロが本屋であったころ』(論創社)、辻山良雄『本屋、はじめました』(苦楽堂)、菊池壮一『書店に恋して』(晶文社)。また、永江朗『セゾン文化は何を夢みた』(朝日新聞出版・品切)、鈴木哲也『セゾン 堤清二が見た未来』(日経BP社)等にも関連記述がある。

よって、「昔のリブロ」の話はもういいだろう。ここでは、現在進行形のリブロプラスについて話したい。不定期・不定形連載。行先不明のまま、始めたい。(次回に続く)

【連載】 リブロプラスとは何か(1)「昔のリブロ」ではなく、現在進行形の話をしよう。
【連載】 リブロプラスとは何か(2)取次と書店。
【連載】リブロプラスとは何か(3)商品部の役割。
【連載】リブロプラスとは何か(4)違いがわかる。
【連載】リブロプラスとは何か(5)東京・立川、オリオン書房。
【連載】リブロプラスとは何か(6)営業の中心は立川にある。
【連載】リブロプラスとは何か(7)新しい店をつくる。
【連載】リブロプラスとは何か(8)BOOK PARK miyokka!?
【連載】リブロプラスとは何か(9)世界の全体を総覧できる場所。
【連載】リブロプラスとは何か(10)「日販店舗運営株式会社」

 

野上由人
営業本部長

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